臺鉄台南駅からほど近い、かつて貿易や政治の中心であった街「安平」。今でも歴史を感じる遺跡が残るノスタルジックなエリア。その中で特に目を引く場所があります。それが「安平樹屋」。ジブリの作品「天空の城ラピュタ」の一場面を彷彿とさせる雰囲気を残す魅力的な場所を紹介します。
安平樹屋を簡単に説明
「安平樹屋」がある安平地区は17世紀にオランダ人が上陸して開拓された街。その街で19世紀にイギリス人が開設した貿易会社が「徳記洋行」。安平樹屋とは、その徳記洋行が倉庫として使用した建物。20世紀の日本統治時代には「大日本塩業会社」の倉庫として活用。安平樹屋=倉庫はその後放置され、ガジュマルに覆われることにより特異な景観となり観光名所として有名になります。1979年に台南市政府によって改修整備されて現在に至ります。
臺鉄台南駅から安平樹屋までのアクセス
メインは路線バスです。臺鉄台南駅から約6.5kmの距離にあります。
①路線バスの場合(台南駅前セブンイレブン前のバス停を使用)
●所要時間:約30分
●バス停名:「臺南火車站」
●発着場 :赤い看板が目印の「鐡道HOTEL」下のセブン・イレブン前 ※写真奥が鐡道HOTEL
●降車場 :安平古堡(安平路)
●バス種類:2番(市バス)、88番(台湾好行)の路線バス
●運航本数:2番バス:1時間に3~4本 88番バス:1時間に1~2本
●料金 :18元。※台湾のICカード悠遊卡を活用すれば、お得な割引価格あり
②レンタサイクルの場合
台鉄台南駅にサイクルステーションがあります。料金・利用方法は、ここをクリックして「街歩き編」を参照https://hokuriku1504.com/useful-knowledge/
安平樹屋の内部
入口から入るとまず目に入るのは「徳記洋行」の建物。その奥にあるガジュマルに囲まれた神秘的な空間が「安平樹屋」。下の地図を見てもわかる通り安平樹屋が一番広くて見ごたえがあります。
内部はまるでジャングルにいるような鬱蒼とした空間が広がっています。いるだけで元気がもらえそうなとっておきのパワースポットです。
まずは入口のドアをくぐり抜けて、天空の城ラピュタの世界にタイムスリップ!
内部はかつて倉庫であったのが不思議なくらいのガジュマルの木に覆い尽くされています。
この枝をかきわけると王の間に通じて飛行石が現れそうな佇まい。倉庫のレンガの壁がかろうじてかつての倉庫の面影を残しています。
まとめ
台南駅からバスで30分程で行ける観光地「安平樹屋」。海に面した場所にあるため潮の香りを感じながら、かつて台南貿易の中心地であった徳記洋行と安平樹屋を巡り、ガジュマルに覆われた神秘的空間に身を任せて、栄枯衰退を感じてはいかがでしょうか。
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